シベリアンハスキーについて
原産国 :アメリカ(起源はシベリア)
毛色 : ブラック、ブラウン、グレー、レッド、セーブル、アグーチ、ブラック&ホワイト、ブラック&タン&ホワイト、グレー&ホワイト、レッド&ホワイト、セーブル&ホワイト
寿命 : 平均寿命は12歳程度
大きさ: オス 体高:53.5~60cm/体重:20.5~28kg
メス 体高:50.5~56cm/体重:15.5~23kg
特徴 : 独特な模様と狼のような精悍な顔立ちが特徴の大型犬。
性格 : 明るい、人懐っこい、陽気、穏やか、頑固、寂しがりや
かかりやすい病気 :
- 網膜が正常に働かなくなる遺伝性の病気「進行性網膜萎縮症」
- 目の水晶体が白くにごって網膜に光が届かなくなることにより、視力が低下する「白内障」
- アレルギーなどにより、フケが多くなる、皮膚がベタッと脂っぽくなる「脂漏症」
シベリアンハスキーの特徴
シベリアン・ハスキーの被毛は、ダブルコート(二重構造)になっており、オーバーコート(上毛)、アンダーコート(下毛)の構造から成り立っています。
オーバーコート(上毛)の長さは短毛より少し長めで毛はまっすぐ、充分な厚みがあり、寒さなどから身を保護できるようになっています。
また、換毛期には抜け毛が多く発生します。
シベリアンハスキーの性格
仲間意識が強く、飼い主や家族が離れてしまうと寂しがることも。陽気であまり執着心がないともいわれています。
また、楽観的で穏やかであったり、様々な表情を見せてくれるため、一緒にいて楽しい性格をしています。
シベリアンハスキーの歴史
シベリアン・ハスキーは、シベリア北東部のチェルスキー山脈を原産として、 シベリアからカナダあたりの北極圏の地帯で主に飼われていた犬種になります。
系統としては、スピッツ系の流れをくむ犬種で、他に同系の近い犬種にはアラスカン・マラミュート、 サモエドがいます。
ただ、明確な始祖犬はわかっていません。
シベリアン・ハスキーを飼っていたエスキモーの部族チュクチ族により、 犬ゾリ(雪の上で犬が引くソリ)やボートを引く犬としてや、狩猟犬として飼われていました。
シベリアン・ハスキーは1900年代前半ごろにカナダへ渡り、その後にアメリカへももたらされました。
シベリアンハスキーの心配な病気
脂漏症
脂漏症になると、体臭がきつくなり、皮膚から脂っぽい皮脂が異常に出てしまうか、乾燥してフケが多くなったりします。
はっきりとしていませんが、栄養がかたよったり、細菌や寄生の感染が原因だと言われています。
治療のためには、栄養バランスを見直したり、細菌や寄生虫を取り除いてあげましょう。
毛が生え変わる時期は、とくにシャンプーをこまめにして、皮膚の健康状態を保つようにしましょう。
緑内障
緑内障とは、眼のなかの圧力が上がって、視神経を圧迫してしまい、ときには失明してしまうこともある病気です。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は、膝のお皿(膝蓋骨(しつがいこつ))が正常な位置から脱臼してしまう病気です。両方脱臼してしまうこともあります。脱臼すると、足を引きずって歩く様子がみられます。
寿命
シベリアン・ハスキーの平均寿命は、おおよそ12~14年と言われています。生命にかかわるような遺伝病も少なく、大型犬の寿命としては平均的な長さと言えるでしょう。
正式な記録ではありませんが、最高寿命は19歳と言われています。シベリアン・ハスキーに限りませんが、昨今は犬の寿命が延びているようです。
生息地と気候が違うため、体に負担がかかってしまう犬種も多いですが、室内で温度や湿度などを管理することで体への負担を軽減できます。室内で一緒に過ごす時間が増えれば、小さな変化にも気付きやすく、病気の早期発見につながるのもメリットです。
犬種特有の遺伝疾患は存在しますが、その遺伝子を持つ犬を繁殖から排除することで、遺伝的な疾患を避けられるようになったことも長寿化の一因と言えるかもしれません。
その他
飼うときの注意点
屋内で飼う場合に気になるのが抜け毛の多さ。
ダブルコートであるシベリアンハスキーは毛が生え変わる時期になると、ごっそりと毛が抜けるので、しっかりとお手入れをしないと、家の中が毛だらけになってしまいます。
加えて、抜け毛ケアを怠ると、蒸れや細菌の繁殖につながってしまいます。しっかりブラッシングをしてあげましょう。
シベリアンハスキーの飼い方で特に注意が必要なことは、運動量がとにかく多いということ。
20~30分のちょっとした散歩では満足せず、むしろ少なすぎてストレスがたまってしまいます。最低でも、1時間ほどの散歩を1日2回行う必要があります。
ただ歩くだけでなく、ドッグランや広い場所で思いっきり走らせてあげるといいですよ。